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『30周年記念誌』巻頭言より

​30年という節目は「めぐろシティカレッジ愛」を育む時

               めぐろシティカレッジ 会長 堀信行

めぐろシティカレッジが開講30周年を迎えた。直接この組織に長く関わってきた一人として、格別な感慨がこみ上げます。ここまで長く、内的な充実を図りながら組織が続けられたのは、間違いなく目黒区の区長や教育長、教育委員会内の事務局をはじめとする区役所に関わる皆様方、そしてカリキュラム委員、さらには目黒区民を中心とする受講者の皆様方の支えがあっての30年でありました。この間に出会った方々の明るい表情や風景が、鮮明に思い出されます。改めて、これまでのめぐろシティカレッジを支えていただいた皆様方に、心からの感謝の意を表したいと思います。  めぐろシティカレッジが開講した平成7(1995)年当時、私は都立大の一教員として、開講のニュースを受け止めましたが、平成7(1995)年という年は、日本人にとって忘れられない厳しい年でした。1月17日には、阪神淡路大震災が起き、3月20日にはオウム真理教による地下鉄サリン事件が起き、その後も同教団による刺殺事件などが続き、心を痛めました。その一方で、野茂投手のメジャーリーグでの活躍のニュースと共に、パソコンソフトの発売をきっかけに、国内外においてインターネットの急速な普及と共に、情報化時代の幕開けのような時代の変革期にあたっていました。  私事で恐縮ですが、めぐろシティカレッジ開講の知らせを受け取った時、私は、かつて自分自身の研究室があった移転前の目黒校舎と同じ敷地にあった附属高校の校舎の風景を鮮明に思い出し、感慨に浸りました。めぐろシティカレッジの講義が行われていた附属高校の校舎は、助手時代に病欠の教諭の代わりに非常勤講師として通ったところであり、当時の生徒の一人ひとりの笑顔まで思い出されました。その後、想像もしていなかったことでありますが、附属高校の校長職を3年間(平成10~12年度)兼任することになり、これがめぐろシティカレッジと直接関わるきっかけにもなりました。  30年という年月を聞くと、孔子の『論語』にある「さんじゅうにしてたつ」を思い出します。意味としては、30歳で自分の見識・立場も確立し、精神的にも自立する、ということですが、言い換えれば、「30歳で自分の生き方の基礎が固まった」ということでしょう。  ここで、孔子の言葉を、めぐろシティカレッジ開講30周年に置き換えた時、30周年の意味を、ただ過去を振り返り、「30年もよくやってきたなぁ」と感慨に浸るだけでなく、「これでこれからは、さらに継続していく基礎が固まったので、今度は更なる高みを目指して努力を続けるという節目を迎えたのだ」という意味であることを再認識しておきたいと思います。  めぐろシティカレッジを支える柱は大まかには、「東京都の中の目黒区という行政組織」と、「めぐろシティカレッジの事務局員とカリキュラム委員のメンバー」と「都民の中の目黒区民を中心とする受講生の皆さま」という三つの構成単位で成り立っています。この中の一つの柱が欠けてもめぐろシティカレッジは存在できません。また存在しても、三つの柱が相互に支え合う有機的関係がなければ、持続的安定は得られません。有機的に支え合うには、お互いの存在に「敬意」と「感謝」と「信頼」で紡がれた絆があってこそ、めぐろシティカレッジは、安定して存続し、より高みへと向かって発展し続けることができると思います。  30周年という節目を迎えることができたことは、めぐろシティカレッジという存在が、東京都と目黒区、そして都民及び目黒区民から認知され、地域に根付いたことであり、社会的に必要性があった証でもあると云えましょう。そして組織的にも運営基盤がしっかりしてきたといえましょう。これからは、先述の三つの柱の構成員一人ひとりの心に「めぐろシティカレッジ愛」なるものが育まれれば、内外の情勢が平成7(1995)年当時よりも厳しい分断化が進む現代に、強い絆が形成され、更なる高みに向かって新たな展望を切り開いていけると思います。

​実施された事業

めぐろシティカレッジ振興会事務局

〒153-8573

東京都目黒区上目黒2-19-15

目黒区総合庁舎5F

目黒区教育委員会事務局生涯学習課内

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03-5722-9316

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megurocc1995@gmail.com

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